みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

そう名乗ってから、記事を書き始めて丸6年が経ちました。小学生が中学生になっている年数です。

先日、ありがたいことに Purudo.net は6周年を迎えることができました。これは、ひとえに普段よりご愛読頂いている読者の皆さまのお陰です。遅くなりましたが、6周年に際して改めてお礼を申し上げると共に、今後もご愛読いただきますようお願い申し上げます。

さて、私は今このように、数年ぶりにこちらのブログを書いています。運営の裏話など、もう少し定期的に更新できればとは思いますが、どうにも日々の業務を考えると遠のくばかりです。ですが、あえて今日この場を使っているのは、私の主な担当であるレビュー記事の書き方を少しばかり変えてみようかな。と思ったので、その結論に至るまでの顛末や私自身の心情の変化などを残しておきたいと思った次第です。

・暗い世の中で

みなさまご存知の通り、COVID-19 のパンデミックにより世界は混乱を極めています。日々、多くの方が感染し、お亡くなりになられています。Purudo.net では COVID-19 に関する情報は現状ではNGワードに指定しており、関連する情報は一切お届けしていません。これは、本誌をご覧頂いている間だけでも、このカオスな世界を忘れて欲しいと言う私の考えが大きく影響しています。また、メディアは娯楽の一種でもあり、言ってしまえば多くの方の日常生活に必須の情報を届けているわけではない本誌が、わざわざ報道機関ぶるよりも、趣味として楽しんでいる方の生活の質を向上させる手助けをすることの方が本誌の存在意義にも合致する様に感じているからです。

しかし、経済状況が極めて悪いことは明らかであり、大量倒産、リストラ、生活保護世帯の増加など、趣味を楽しむ余裕すらない状況に追い込まれている方が大勢います。このような状況下で、レビュー記事を書いたとて、読者に金的、心的リソースに余裕がなければ、どれだけ良い製品を紹介しても、心に響くものや残るものがなく意味がありませんし、そもそも本誌へアクセスすることすら通信料のムダだと言う話にもなります。コロナ前から実体経済が悪い日本でしたが、今に比べれば遥かに状態は良く、僅かながらもその恩恵を受けていた。すなわち、本誌は経済状況と読者の心理状態が良くなければ成り立たないビジネスモデルだと言うことに気付かされました。

・ハードからソフトへ

本誌のアクセス数の割合は、ハウツー記事6割、レビュー記事3割、ニュース記事1割と言った割合です。本誌を安定的に運営するにあたって、アクセス数の多いハウツー記事の充実を図り、収益を伸ばすことは最重要課題です。しかし、これまで私はレビュー記事の単価を上昇させるべく、レビュー記事の拡充を推し進めていました。なぜならば、アクセス数的には3割でも収益ベースで見ると、収益の7割はレビュー記事に由来するものです。これは、Amazon アソシエイトによる収益が物販の利益であるため、広告量により収益の単価に差があり単価も低い Google アドセンスよりも本誌に支払われる収益が大きいためです。そのため、収益の柱であるレビュー記事の拡充を推し進めるのは経営戦略的には「当然」といえる行為です。しかし、先述の通りこの戦略にはあくまでも「世の中が平和なら」という条件がつきます。また、レビュー記事は新陳代謝が早く、数ヶ月程度で大体の記事はアクセス数のピークが終わります。そのため常に新しい記事を出し続けなければ、収益は減少する一方です。ですので、現状の「新しい記事は出すけど収益は下がり続けている」状態ではレビュー記事は「金食い虫」になりつつあります。

そこで、本誌最大のアクセス数を稼ぐハウツー記事の拡充に舵を切りました。原則として、既存のデバイスをさらに活用する方法、なんらかの知識の共有など、無料で試せるものを取り扱っています。これは、運営上のメリットだけではなく、みなさまにも無料でも新しいことを試せる機会を提供し、新たな価値を創造することができるものです。ですので、厳しい状況下でも、また違った「娯楽」を提供できると考えています。

・しかしハードも

いくら経済状態が悪いからといって、レビュー記事を蔑ろにすることはこちらも戦略上よろしくありません。世界に目を向けると、既にパンデミックからの回復を見据えたフェーズに突入しており、いつまでも「with コロナ」の気分では将来の成長に繋げることはできません。それは、本誌のレビュー記事においても同じであり、「現在買うことはできないけれど、買えるタイミングで買おう」と将来の消費行動に繋げる戦略が求められると考えています。7月こそ多忙で1本もレビュー記事を出さないという失態を犯しました(そもそもその前に1年くらい停滞してたし)が、今月後半以降、また年末に向けては Apple 製品のレビューなど盛り沢山を予定していますので、以前よりは控えめにはなりますが、今後もレビュー記事の投稿は継続していきます。

・世の中意外とテキトーでよくね?

ようやくタイトル回収に入ります。
唐突ですが、みなさまは私がどんな人間かご存知でしょうか。SNSなどをご覧いただいている方は、お察しのことかとは思いますが、「クッソ真面目」「曲がったことが嫌い」「細かい」「めんどくさい」「抜刀斎」「絶対に敵には回したくない」など、腫れ物扱いされることに定評があり、世間的にはよく人から嫌われる人間です。また、私自身、人から嫌われることをあまり恐れていない節すらあります。それは、私が書くレビュー記事にも反映されており、過去に幾度となく各方面と対立してきました。また、記事構成に関してもできるだけシンプルで、綺麗な文章を使うように心掛けてきました。しかし、それは「堅苦しい」「読む気にならない」など自由さやラフさが求められるウェブ媒体には(恐らく)不向きであり、読者層が狭い原因でもあったように思います。また、昨今の世界情勢を鑑みても胃もたれするような記事は受け入れられないように思います。

そこで、今後の記事はこれまでの呪縛を解き「自由でラフ」な文章構成で記事作成を行なっています。これは、これまでのやり方とは真逆のことをするに等しいため、固定層の読者の方には受け入れ難いものになるかもしれません。この辺りは今後の課題として検討を行いますが、全てのニーズに応えることはできませんので、その点はご容赦いただければと思います。

・おわりに

文章が進むにつれ、経済とか戦略とか割とめんどくさい話をして、全然自由でラフじゃないじゃないか!という文章が完成しておりますが、人はそう簡単には変われませんゆえ、生暖かく見ていただければと思います。

「継続の理由があまりない」など、運営するにあたって多方面から厳しいことを言い続けられ、「引き時には引いてね」とまで言われている本誌ですが、役目を終える時もしくは、私が止めることを決断するまでは続けていくつもりです。今後も世界情勢の悪化、個人的な問題などあらゆる試練にぶつかると思います。その時は、世の中意外とテキトーでもなんとかなることを思い出し、可能な限りみなさまの生活の片隅に居続けられるようにします。

 

Purudo.net

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